郡上八幡、高山旅行

普段は、高校の時の友達と一緒に旅行に行くんだけど、今回は珍しく職場の同僚と行くことになった。基本、不定休の職場で、たまたま休みが合ったので、13(日)〜14(月)にかけて、郡上八幡、高山に行ってきた。
前日の土曜が宿直だったため、土曜夜の家庭教師を日曜午前に振り替えていたこともあり、日曜2時に出発。移動距離が短いので高速には乗らず、下道でのんびりと郡上八幡に向かう。3時過ぎに到着し、まずは郡上八幡城に登る。以前、高校の友達と行ったことがあるんだけど、その時は山頂の城まで車で上がっていったので、今回は下から登っていくことにする。
岐阜城と違って舗装された普通の道だったので15分程で到着、山頂の重厚な石垣と建物群に圧倒される。やはり下から登ってくるとありがたみがあるね。天守や櫓、塀も含めて復興されたものなんだけど、木造で再建されているため、古びて独特の雰囲気が出ていた。天守の最上階からの眺望はよく、郡上八幡の街がある盆地一帯を眺め渡すことができた。濃尾平野一帯を眺めることのできる岐阜城とは比べ物にならないが、やはり山城は眺望が素晴らしい。
城を降りてからは周辺の町並みを散策する。肉桂の菓子を売っている店が多い。以前読んだ司馬遼太郎のエッセーによると、江戸時代の殿様に肉桂好きの人がいて、その影響で城下にも肉桂好きが増えたためだそうだ。散策後に、城のそばの寿司屋で早めの晩御飯を食べる。山の中に来て海の魚を食べるのはどうかとも思ったが、値段相応に美味しかった。
7時前に晩御飯を食べ終わると、156号を北上し高鷲町(旧高鷲村)の湯の平温泉に向かう。8時頃に到着し、そのまま温泉に入る。この温泉は夜九時半までやっているのだが、さすがにこの時刻になると人も少なく、ほぼ貸切のような状態で入ることができた。しかし終了間際であったためか、掃除のおばちゃんが男の湯の脱衣室を平気で掃除しているのには閉口した。こちらが丸出しなのにおかまいなしに掃除する図太さはある意味すごいね。
9時前に風呂を出て、同じ高鷲町のログハウスに向かう。温泉のそばのコンビニで酒や食料を買っていったんだけど、あまり食べないまま12時頃には就寝。
翌日は7時頃に起床。ログハウスの周りの山道を散策する。山の中なのにトラックが頻繁に通っていて、なかなか危なっかしかった。散策後に朝食をとり9時に出発、高山へ向かう。途中、荘川で道の駅に併設した馬鹿でかい入浴施設があったので朝風呂に入る。月曜の朝だったためか、こちらもほぼ貸切状態でのんびりと浸かる。前夜の掃除のおばちゃんのような失礼な闖入者もなく、快適にすごすことができた。
12時に高山到着。まずは昼御飯を食べる。飛騨牛のステーキも考えていたが、ちょっと高い(5000円とか)ので、飛騨牛と野菜を朴葉味噌で焼いた料理にする。甘辛い味噌が肉の脂と上手く絡んで美味しかった。昼食後に高山陣屋を見学する。江戸時代の中期から後期の170年間、飛騨地方を治めていた幕府の代官がいたところで、執務を行う陣屋と代官の屋敷が残されており、飛騨一国の政庁であっただけにちょっとした城の御殿くらいの規模があった。陣屋に併設された倉庫内に江戸時代の飛騨の資料が収められており、暖房設備もなく吹きさらしの倉庫内でふるえながら見学した。
その後はビーフコロッケやだんごを食べつつ商店街を散策する。3時頃に高山を出発。時間があるため下道でのんびりと岐阜に帰る。車もあまり通らない一本道を、周りの山々の紅葉を楽しみつつ南下し、6時半過ぎに到着。晩御飯を食べて解散。
職場の人と旅行に行くのは初めてだが、道中喧嘩することもなく和気藹々と過ごすことができてよかった。いつもの高校の友達と行くのもいいけど、たまに他の人と行くのも新鮮でいいね。