環境

職場への通勤途中に大学があるんで、出勤時に学生をよく見かける。小奇麗にした奴、寝起きそのままの奴、いろんな奴が三々五々、大学へ向かっていく。それを見ていると、大学生っていいなと思う。
自分が大学へ行かずだらだら休学して、そのまま中退したことについては後悔していない。というか、覆水盆に帰らずで後悔したところでどうしようもないので、そこからやり直すしかないと考えている。こうやって書くと格好よく聞こえるが、実際のところこの心境に至るまで2〜3年かかったし、今こうやってブログに書けるようになったのも、定職について、家族や友達と楽しくやれて、現状を肯定できるだけの心の余裕が出来たからでもある。
ただ、大学生の勉強をしていればいい、という環境は正直羨ましい。学生だったときは、勉強なんて面倒なもので早く終わらせたいだけの存在だったんだけど、社会人になって自分の興味に関係なく仕事をこなしていく中で、好きなことを勉強できる環境を十分に生かせなかったことは、もったいないことをしたと感じる。
じゃあやっぱり後悔してるじゃないかと言われるかもしれない。何というか、中退して老人ホームに就職したという経済的なことには特に後悔してないんだが(勿論、ちゃんと卒業した方がより高収入であったことは間違いない。)、学生という自由に時間を使って好きなことを勉強できるという環境を無駄にしたことに対して、無念さが残っているのだ。
最近、図書館で歴史関係の新書や概要書を借りてよく読んでいる。自分の興味があることを掘り下げていくことへの満足感とともに、そういった感情が心に湧いてくる。